なんか長くて足が生えてるやつ

とっ散らかった文章の場。夢 感想 メモ 脳内 日常

NHKのアフリカの番組見てたら急に思い出したんで書く

小学生のころ、
担任の先生とは別に
書き方と体育の授業だけ教えてくれる先生がいた

結構まあ記憶はおぼろげだけども
若い兄ちゃんで、確か名前はアラカワ先生

わりと人気のある先生だった
若い先生この人くらいしかいなかったし

んでこの人が今思えば結構変な人だった
性格とかがいかれてるとかそういうことじゃない

超まとも

実直でさわやかとか
まあそんな感じの形容がつくような人だったはずだ

だけど急にぽんと学校にこない期間が続く
いや多分長期休暇取ってるとかそんな感じだったんだと思うけど
非常勤的なあれだったんだろうし

でも二ヶ月とかそういうかなりのスパンでいない

んで、久々にアラカワ先生いるわ―とか思った
書き方の授業

「アフリカ行ってきたんだけど、授業もらって話してもいい?」
とか何故かちょっと照れながらいう

みんな急な展開に「?」とかなりながら、
でも面白そうだからわいわい言ってる

「マサイ族と一緒に過ごして、戦って負けたから服を交換した。
最終的に俺がマサイの戦士に勝ったからライオンの牙もらった」

とかまあ訳わかんないこと言いながら訳わかんない写真と物品を
教卓にばしばし並べる、並べる

超笑顔の先生となんかどっかの人が肩組んでる写真
民族衣装に身を包む先生

布に包まれた何らかの牙

小学生の自分はおおーっとぐらいにしか思ってなかったけど
結構すげえ感じの話は続く

その先生それ以外にも
ちょいちょいいろんなとこ行ってたみたいなんだけど
ある時大けがして学校に来たこともある

「アラカワ先生は大ケガなされたので、二ヶ月くらい来られません」
とか担任が言ってて、またあの人は何をしたんだとか思ってた

二ヶ月ぶりに現れた先生は
くちびるを黒い糸で何針も縫ってあって
首にはなんかプロテクターしてて
腰にはコルセット

腰はひび入ったんだかなんだったか
首は頸椎捻挫だったかなんだったか
まあとにもかくにもかなりやばかったようだ

全然学校に来てよさそうじゃない恰好だったのは間違いない

「山道をマウンテンバイクで下る競技してたら、事故った」
「死ななくてよかったあ」と笑顔で笑う大人を見たのは初めてで、
「それでもやめられないよね。あれすげえ楽しいんだよ」
とかいうのには心底驚いたというか狂気を感じた

結局先生は旅人で、なんで教師やってんだかわかんないような人で
そんでもって最終的に自分が卒業の時と同時に辞めた

先生これから何するの?って聞いたら
「もっといろんなところに行きたいなあ」って。

多分もう先生とは会うことはないだろうなあと思った

今逢えたらもっといろいろな話が聞きたいなあ
もったいないね

まあ落ちなんてなくて
急に忘れてた大切な思い出を
あたまんなかから拾ってこれたから
これからはいつでも思い出せるように
断片をばらっと書きとめた

そんだけ。