なんか長くて足が生えてるやつ

とっ散らかった文章の場。夢 感想 メモ 脳内 日常

高校の修学旅行の記憶

最近過去を忘れていくなと感じているので、

今覚えてるうちに書く。

 

高校の修学旅行は確か2年の時に

沖縄・那覇に行ったんだった。

自分の高校は2年から文系理系でクラスを分けて編成されるんだけれど、自分のとこは理系と文系のまぜこぜのクラスでまあ余った人の寄せ集めだったんじゃないかと思う。

 

同じクラスでも文系寄りの人と理系寄りの人は受ける授業がまるきり違う。

 

なんなら同じ理系でもこの授業は取るけどあの授業は取らないみたいな状況が発生していたから、全員共通なのはHRとLHRくらいだったんじゃないだろうか。後、体育?でも体育も取る競技によっちゃあ接しないな。

 

そんなわけで同じクラスでもあんまり関係性を築く場がなく、なんなら同じ授業受けてる違うクラスの人とのが接する機会も多い。

 

クラスの中にも仲はいい人はいるけど、全体としてはそんなに仲良くはないよねっていう状況だった。

 

んなもんで、修学旅行の班分けは難航していたように思う。

 

自分はまあ誰とでもそれなりに、

ただ親しいかと言われるとそれはまあという感じだったので、結局のところなんでもいいやーと思っていた。

 

そんな感じだった。

 

修学旅行初日、夕方に那覇につき、ビジネスホテルに泊まった。

 

部屋に飾られた絵画の後ろにお札が貼ってあった。

 

翌日は到着2日目の平和学習。

祈念館と防空壕に行ったんだったと思う。

 

防空壕にバスが着くと、何人かの生徒が入れないとか気分が悪いとか言い出していた。教員が無理そうな人はバスで待機しているようにと声をかけていた。

 

中は広く、薄暗く、じめっとしていたと記憶している。

 

その防空壕の中で、ご年配の方が戦時中の話をしてくれていたのを聞いていたのだが、肩に当たるものがあった。

 

クラスメイトのなんかの部の女子マネの顔だった。私もう無理とか心霊的なものが見えるとかボソボソ言いながら何故か自分の肩で泣いていた。

 

特段親しかった訳でもないし、暑苦しくて鬱陶しかったし、肩が濡れるのが不快だった。

 

外に出たらいいのではと声をかけたが

無理、無理と言いながら強く肩に顔を押し当ててきていた。

 

今ならまあ感受性の強い時期だし不安定になる人もいるかなとまあ受け流せるが、当時の自分はただただ面倒だしイラだっていたように思うがそのままにして置いた。

 

そんなこんなでホテルに戻ると、まあ小競り合いの起こること。男女問わず色んなところで揉め事が発生していた。

 

その時も、そして思い返した今でも下らないことが原因だったと思うし、高校生なんて一番性格の悪い時期なんで、初めて朝晩と一緒に入ればこういうこともあらあなと思う。

 

とはいえ関わるのも面倒で、すぐに寝た。

が、起こされて、何人かの人々がなんだかんだのアイツが悪いだコイツがどうだと言い立ててるのを聞かされて、嫌になって他のクラスの野球部の友人のところでトランプなどをしていた。

 

その翌日、班ごとにタクシーで観光する日だった。どこに行ったとか、あまり記憶がない。

ただ車内の空気は最悪だったのを覚えている。

 

まあ他のクラスの友人のところにいたので

知りようもなかったのだが、その晩同じクラスの人々は大いに喧嘩をし、そして何個かの派閥に別れたようで、班員も例外ではなかった。

 

正直面倒だなとしか思っていなかったし、

関与することもなかった。何かを言われても、そっかーとかへーとか言ってたと思う。

 

結局、同じ班の人たちは一日中喧嘩状態を継続していたし、自分がどっちつかずな態度を取ることに腹を立てている人もおり、最終目的地兼集合場所である水族館に着くとそれぞれの派閥に別れて移動していった。

 

ようやく自由になれたなあと思っていたが、

1人俯いて泣いている女子が自分の服の裾を掴んでいた。特に何かを話す訳でもなかった。

 

歩くと後ろについてくるのでピクミンみたいだなと思った。

 

させるがままにして、水族館を見て回った。

小さめの水槽はまあ特に普通だなーと思っていが、オニイトマキエイの水槽はすごかった。水槽前の段差に座り、かぶりつきで見ていた。こんなにも大きな生き物が、ひらりひらりと華麗に泳ぐのか。まさしく圧倒された。いつか自然で生活する彼らを眺めに行こう。そう決めた。

 

時折前を通る同じ学校の生徒が、怪訝な顔でこちらを見てきたり、声をかけてきたりもしていた。それはまあそうだろう。1人は水槽をずっと見てるし、もう1人はずっと俯いて泣いている。この日もまた肩は濡れていたが、気にならなかった。3、40分そうして見ていた。

 

その後、人が多くなってきたのでショーも終わりひと気の少ないイルカの水槽を眺めたりなどして時間を潰していた。

 

その次の日だったか、帰りは羽田だか成田だかで解散した。

 

さーて帰るか、と思ったら

ちょっと話を聞いてと水族館で泣いていた女の子に捕まって空港のスタバかなんかで2、3時間拘束された。

 

まあさすがに泣いてるのを声もかけずに

ずっとそのまま放って置いて水族館を

エンジョイしてたのはちょっと悪かったかなと思ったので、しゃーないから付き合うかと

思っただけだったのだけどその出来事でなんか心を許してくれたようだった。

 

人って分かんないなーと思った。

 

今思えば、高校の時の自分は

興味ないことや人に対して雑すぎだと思うし、色々尖りまくってたと思う。

 

端的に言えば、人生の中で最も性格最悪だったな。

 

それでも今も付き合いのある人が2人もいるのは驚きだ。

 

あの時水族館で泣いてた人はその中の1人だ。

 

色んなこともあるものだなと思う。